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発達障害は、脳機能の発達が関係する障害です。
発達障害がある人は、コミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手です。また、その行動や態度は「自分勝手」とか「変わった人」「困った人」と誤解され、敬遠されることも少なくありません。
それが、親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害によるものだと理解すれば、周囲の人の接し方も変わってくるのではないでしょうか。
ここでは、発達障害のある人を理解するために、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害など、主な発達障害の特徴を紹介します。
なお、発達障害は、複数の障害が重なって現われることもありますし、障害の程度や年齢(発達段階)、生活環境などによっても症状は違ってきます。
発達障害は多様であることをご理解ください。
発達障害があるといっても、障害の種類や程度によっても違いますし、年齢や性格などによっても、一人一人、現れ方は違います。
生活の中で困難なこと、苦手なことも一人一人違います。
そのため、一人一人の特徴に応じて配慮したり、支援したりしていくことが重要です。
ここでは、家族や学校、職場など身近な場所で、発達障害のある人と接する方はもちろん、それ以外の方にも、発達障害がある人に対して配慮していただきたい、基本的なポイントをいくつかご紹介します。
できたことをほめる/できないことを叱らない
発達障害のある人は、ほかの人が簡単にできることでも、うまくできないことがあります。
本人ができないことや失敗したことを責めたり、叱ったりすると、本人が「自分はだめだ」と落ち込んでしまったり、他の人や社会のせいにして批判的・攻撃的・反社会的行動傾向が強まったりしてしまいます。
注意をする場合は、努力している点やうまく行っている点をほめたうえで、できなかったところは、どのようにすればもっとよくなるかを肯定的、具体的に伝えましょう。
視覚的な情報を提示して説明する
発達障害の人のなかでも、自閉症などの広汎性発達障害の特性をもっている人の多くは、言葉で言われるよりも、目で見て分かる情報のほうが理解しやすいといわれています。
その人が理解している言葉を使い、写真や絵などを添えて説明してあげると、理解しやすくなります。
説明や指示は短い文で、順を追って、具体的に
発達障害の子ども(人)はあいまいな表現を理解するのが苦手です。
言葉で説明するときは、短い文で、一つずつ順を追って、具体的にすることなどを配慮しましょう。話を理解しやすくなり、見通しがもてるようになります。
安心できる環境を整える
自閉症の人達の中には、人混みや大きな音、光などの刺激を苦手とする人が多くいます。
そのような刺激による不快感を大きくしないよう、安心できる環境をつくってあげましょう。
善悪やルールをはっきりと教える
発達障害のある人は、暗黙の了解や社会のルールが分からないことがあります。
いけないことや迷惑なことははっきり教えましょう。
注意したり、叱ったりするだけでは、どうしたらよいのか分からないので、具体的にどのようにしたらよいかを教えましょう。
発達障害の子ども(人)を温かく見守る
子どもが騒いだり、パニックを起こしたりしているとき、「なぜ親は叱らないんだ」といら立つ場合があるかもしれません。
しかし、発達障害の子の中には、少しの時間待つことで無理に叱るよりも早く混乱から抜け出せることもあります。
周囲の人にこうした知識があるだけで、本人も家族も楽になれます。
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